<物流企業向け>燃費を向上させ、コストダウンを目指す工夫
製品を輸送するためにはトラックを必要とします。普通乗用車よりも多くの荷物を積むことができますが、一方で、普通乗用車よりも燃費が悪いという欠点があります。しかしながら業務効率を考えると、燃費が悪いという欠点を持っているとしても、トラックは物流企業において必要不可欠です。
そうは言っても、ビジネスにおいてはコストも度外視できません。「燃費が悪いのは仕方ない」と受け入れるのではなく、少しでも燃費を向上させようと努力しなければなりません。
では、燃費を向上させるためには、どのような工夫ができるのでしょうか?
運転方法の改善
普通乗用車は、運転方法により燃費を向上させることができます。トラックも同様に、運転方法を改善することで燃費が良くなります。
トラックにおいて、燃費向上を図る運転のポイントは3つあります。
1つ目はスピードを出しすぎず、低速度で走行することです。スピードを出しすぎることによりエンジンの消費量が増えるため、頻繁に給油が必要になります。急な加速や減速も多くのエンジンを消費する要因です。車間距離をあけ、加速や減速を避けつつ余裕のある走行を心がけましょう。
2つ目は、アイドリングを控えることです。保冷車のように、エンジンを切ることで積み荷の保管に支障が出る場合は改善しにくい部分ですが、アイドリングもまた大量のエンジンを消費します。停車する時は、なるべくエンジンを切るようにしましょう。
3つ目は、エアコンの冷房機能を適切に利用することです。車載用エアコンをかけることで、より多くのエンジンが必要になります。その分、消費されるエンジン量も増えるため、窓を開けるだけで十分に涼をとれるならば、それに越したことはありません。エアコンを使う場合も、まずは車内に風を入れ、温度を下げてからつけると多少燃費が改善します。
メンテナンスの徹底
燃費を向上するためには、日頃の運転方法に注意するほかに、メンテナンスにも気を配ります。
燃費向上を図るメンテナンスのポイントもまた3つあります。
1つ目は、タイヤの空気圧を適正に保つことです。タイヤの空気圧が低下すると走行中に受ける抵抗が増え、走行により多くのエンジンが必要になります。走行前にタイヤの空気圧をチェックするように習慣づけましょう。
2つ目は、エンジンオイルを定期的に交換することです。エンジンオイルが劣化し、汚れが混ざっていると、加速に影響が及び燃費の悪化に繋がります。3ヵ月に一度の交換が目安ですが、その間に走行距離1,0000kmを超えるようであれば、早めに交換しておくと良いでしょう。
3つ目は、カーボンを除去することです。トラックの多くはディーゼル車に該当します。ディーゼル車の燃費が悪化する原因の1つにカーボンがあり、たとえばカーボンによってDPFが目詰まりを起こしていることで、走行に必要なエンジンの消費量が増えてしまいます。ディーゼルプロ(https://advantage-e.jp/dieselpro/dieselpro.html)のようなカーボンを除去するための整備機器を用意し、エンジン内部をクリーンな状態に保つようにしましょう。